ブログ木の便り

軽量化

軽量化

軽い座卓とのご希望でしたので、裏を彫り軽くしております。

樹齢約400年の米杉材ですが、材料に申し訳ない気持ちになってきます。

機械でガーッと削っても良いですが、ここまでの樹齢を持った木に跡を残したくてノミで削っております。

繊維が真っすぐであり、ノミも真っすぐ入る感覚が楽しくもあり、新鮮でありました。

材料を生かしきる。そんな思いであります。
山西 整経

山西 整経


滋賀県にあります、山西整経(やまにしせいけい)さんの所へ行ってまいりました。

仕事場は、絶句するほどの細い糸が一本一本設定され、それが何百本あり、その糸達が一つの機械に、集まろうとしていました。

この光景を見た時に...「ああ、偶然では無い。人の手で生み出された必然の糸だと」

しばらく見つめながら、うなずく時間でありました。


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話は変わりますが、レクサス匠の展示会で、その山西さんがレクサス匠の発表会用に作られたストールを見た時に、「?なんか違うぞ?ただの布であるけどもキラキラしている」。そして「軽くて柔らかいが肌触りはシャリッ」としていました。

不思議な感覚と、目の前にある布に取りつかれ、自分用と父のプレゼントとして2つ購入いたしました。

ハッキリ言って、自分自身がファッションやアクセサリーに全く興味が無いのに自分が、ここまで布の魅力に取りつかれる驚きがありました。

自宅にて、改めてそのストールを手に取り、光に当て、身に着け、また眺める...。

もはやストールではなく糸として見ておりました。

たぶんこの布には、私の想像を超えた「必然」がギッシリと詰まっていて、それが私の心に共鳴したのかもしれません。

だから、その確認のために滋賀に行きました。


糸を考える。より良くするために。
そこに人がある。
その方に会えて私は幸せでありました。




座卓 加工

座卓 加工

材を選び、サイズを決め、そこからイメージを明確にするために置いてみたのですが、すでに完成でいいのでは?

と、思うほどバランスが良いと思いました。

ここから、もの凄い手間をかけて漆座卓にいたしますが、個展などの時は、このような素の美しさを展示しても良いと思いました。