ブログ木の便り

塗り立て

塗り立て

4寸椀(直径12センチ)が塗りあがりました。

塗り立てとは、漆を塗ってそのまま乾かした肌のことです。

特徴としては艶消しの肌で失敗が許されない塗り方です。

乾く前に埃がついたり、塗りムラがありますと、とても目立ちます。

それをごまかすためにコンパウンドで艶を出したり色ムラを揃えるために、表面を薄く研ぎます。

ピカピカな表面や(蝋色)加食(蒔絵や沈金)をするために、あえて艶を出すこともあります。

ただ、塗り立てに勝る美しさと利点は、漆の頂点だと思います。
漆塗りとは

漆塗りとは

お客様の漆室の発想が終わり、自分の漆作業に戻ります。

新作も含めタイミングがとても良い時期です。

今年の大子漆の精製も終え、季節も暑すぎない漆塗りにちょうど良い季節です。

春から木地を作り、夏に漆下地をして、秋に上塗りをする。

自然と調和しながら理にかなった物作りは、自然素材を扱う上で最も大切だと思います。

だからこれ以上のない漆器はできるはずだと信じて日々を大切にしております。



この漆器は9月30日から京成百貨店様で展示会をしますのでそこで販売します。
漆室 固定桟

漆室 固定桟

完成しましたので愛媛県に発送いたします。

今回は予算の都合もあり段差を決める桟を固定にしております。

フリー桟(約5センチピッチ)で段数を変えれる構造もできますが、 
15段分の段差を柱を削って(×4)いきますので手間が掛かります。

それ以外は漆室の機能として最高品質になっております。

今回の固定残や小型の麴室を制作していくうちに、小室(小さいリーズナブルな漆室)の開発も視野に入れております。

これから漆をやってみたい方など、できる限りの高品質な道具を、ご提供できればと思います。