ブログ木の便り

仕上げ磨き

仕上げ磨き

ゆがみを直しながら最終研磨までいたしました。

やはり色物の磨きは難しいですね。

漆に顔料が入る分、漆自体の硬度が下がるようで

堅い砥石やサンドペーパーだと細かい傷が残ります。

この上に透明な塗料を塗れば完璧な艶が出るのですが、

透明な漆はございません。

人によっては、菜種油などを刷り込む方法もお聞きしますが、

一時的な艶であり、私はやっておりません。

漆本来の艶と硬さをもって、純粋な仕上げと戦っております。
研ぎ出しで分かるゆがみ

研ぎ出しで分かるゆがみ

緑漆を塗った物を研ぎだしています。

青漆(せいしつ)とも言いますが、
何故そう呼ばれるのかは分かりません。

お客様のご希望でもあり緑にいたしました。

ここからの研ぎ出しが難しいのですが、写真上の横長穴の下、
に注目して頂きますと映り込みの光がゆがんでいると思います。

これが「ゆがみ」です。

原因として、漆を塗る時に刷毛を通すとき
穴に刷毛先が落ちて、乱れが出たと思います。

研いで直すのですが、色漆は研ぎすぎると
下の色が出てしまいますし、塗り直しになってしまいます。

塗り直すと色も変わってしまいますし、表面と0.2mm下の緑の色は
わずかに違いますので、色ムラにもなります。

最終的に、背もたれ用の板とガラス板が乗るので、ほぼ見えない部分ですが

なぜか、綺麗に仕上げたいと思ってしまいます。


漆を研ぐ

漆を研ぐ

漆の半分以上の仕事がこの研ぎになると思います。

綺麗に研ぐことが出来ると右半分になりますが、

鏡のように映り込みが出来ます。

この映り込みを見ながら、ゆがんでいる部分を見ながら研いでいきます。

本体裏面になりますが、ここも美しく仕上げていきます。