ブログ木の便り

朱漆制作2

朱漆制作2

朱漆ができました。 

私の朱は、一般的な朱漆より、かなり顔料が少ないと思います。

理由としまして、顔料を多くしますと発色は良いですが、乾燥後の耐久性や硬度が落ちます。

それだけの理由ですが、私が大子産漆を使う訳として、日本で最高の漆だからです。

大子産は、ウルシオールの含有量が最も多く、透けが良い。

その漆を責任もって自分で精製し、理想の朱を作る。


実際、中国産、日本産(何種類か混ざっている)、大子産だけ、の三種類の漆を乾かし、テストとしてそれぞれ、透け具合と同じ砥石で研ぐと分かります。

そこまでテストして選んだ漆ですので、素材としては現在日本一であります。
朱練り開始

朱練り開始

漆座卓の仕上げに、朱漆を作っていきます。

座卓の面積が大きいので、量も多くなり、体力勝負と根気になってきます。

漆屋さんでも朱漆は販売されておりますが、私は大子漆を精製して朱合い漆を作っておりますので、それに自分で顔料を練り製作しております。

前回、京都レクサス展示会にて、たぶん漆をされている見学者の方が、私の説明の一部(荒味漆から精製している事)に大変驚いておられました。

私としては、来年から漆描き(自分で使う分)の準備をしておりますので、根本から素材に対して向き合っているつもりであります。
ベンチフレーム

ベンチフレーム

組み立てて塗装も終わり、座面のシートを制作するためにメーカーにシートの注文をしたところ、お客様に選んで頂いた品番が廃番となっており、再度お客様に選んで頂く事となってしまいました。

オーダーメイドで家具を製作しておりますが、これも宿命と思い、大変申し訳ない気持ちとシート生地も自分で作ることが出来たらいいなと、ふと思ってしまう私であります。