ブログ木の便り

URUSI MAGU

URUSI MAGU

ウォールナットに黒漆で仕上げた、片手で使える漆器です。

自分自身が欲しいイメージで作りましたが、作っておいて...贅沢すぎましたね。

技術や素材も最高の物を使いましたが、外見からも良い雰囲気が出ております。

内側の塗りは、輪島塗の技術を取り入れてますので、いわゆる汁椀と同じ構造です。

さらに中をのぞくと、漆黒をイメージさせるように形状を工夫しております。

飲み干した時に、無を連想させるようにしましたが感性が強すぎる方は、ゾッとしてしまうと思います。

展示会で是非、ご覧くださいませ。

朱漆タイプもご用意しております。(これはハッピーな気持ちになれると思います。)
サインと箱

サインと箱

展示会の準備や父の三回忌が近く、ブログの方がおろそかになっておりました。

写真は約一年待っていただいたお客様の5寸(15センチ)の大振りの椀です。

今まで学んできた漆塗りを自分なりに技法を選別して、現時点で最高の漆器になっていると思います。

作り上げた責任もありサインも入れております。

以前までは何が正しいのか、何が必要なのか、手探りの状態ではありましたが、素材を見つめ直し理解することで結果として必要工程や素材の状態が分かるようになってきました。

そのことが、わかる方には一味も違う漆器に見えるそうです。
塗り直しテーブル納品しました

塗り直しテーブル納品しました

見違えるようになり、お客様から感動のお言葉をいただきました。

私も納品時にテーブルがこの家に応えた感触を覚えました。


ずいぶん前になりますが、家具店に勤めていた時に、お客様がこの板でテーブルを作って欲しいとご相談を受けました。
自分なりに精一杯製作し、その板を使ったテーブルを納品の時に、お客様の家でキラッと板が光った時がありました。

私は(光った?)と心の中で思いましたが、そのお客様が「今、光りました?」とおっしゃいました。

それを感じたのは私とお客様だけでしたが、木が応えた瞬間でありました。

その時にお客様が、「我が家に来てくれてありがとう。これからよろしくね」とテーブルに話しかけておられました。


そのことを改めて思い出させられたテーブルであります。