ブログ木の便り

2021年6月

斫る

斫る

はつると読みます。

木を理解し刃物を使えますのでこのような事をしております。

塗りで仕上げる、下地の厚みや、漆の塗膜を考えながら、深さや大きさを決めて行きます。

塗りあがりのイメージとしては水面の小石です。

深くも無く、浅くも無く、不規則に丁寧に。

人の手で作るから出せる、ゆらぎのリズムです。
漆と木工

漆と木工

ようやく大きい汁椀の木地が出来上がってきました。

直径15㎝ありますので特注品になります。

ここから、さらに手を加えて行きますが楽しいですね。

木を理解し、漆を理解していく。

日々、向き合う事で新しい発見があります。
刃の研ぎつけ

刃の研ぎつけ

新しい案件として鉋屑を活かす方法が何かあるのでは?と和紙屋さんと相談いたしました。

元は和紙も楮と言う木であり、私が削れる鉋屑の薄さであれば何か面白い物が出来るのでは?など想像だけで話が進みました。

薄い鉋屑を出すための刃研ぎです。

地金と鋼の境目がくっきりと出て地金に層が出ていれば綺麗に研げているはずです。

それに加えて出したい鉋屑の厚みによってカンナ台の透かしを作れば、誰でもできます。

解ってしまうと簡単な事です。

刃物屋さんが言っておられました。
「鉋は理屈だよ」

木地を作り、塗る

木地を作り、塗る

気が付けば中本木工研究所も創設10年になりました。

現時点で作っている物は、最初から最後まで自身の手で作る事。

木地、漆精製、漆塗り。

物づくりをする人間として当たり前な事だと思っておりましたが、世はそうでもないようです。

生産性や1点特化のための分業制や、良いものだけ作っていても売れない現実のため、広告や営業も求められる物づくり人。

日々の生活を物づくりで乗り切るため色々な経験や勉強をしたつもりです。


今の状況を振り返ると、作る事は共通点が沢山あり、見つけた答えが他の答えに繋がっていく。

繋げた答えが形になる。

形の結果は時間が掛かる。

10年前は何のために作り、売れるのか?不安の連続でありましたが、
今では、奥深く意味のある作品になっております。
漆和紙

漆和紙

木地に和紙を貼り漆で仕上げた物はよくあります。

個人的に漆と和紙の相性はとても良いと思っていて、その良さを最大限に活かす事を実験しております。

和紙の軽さ、透け感、不規則な繊維。

漆の耐水性、色味、艶。

双方を活かすことが出来れば間違いのない逸品になるでしょう。
完璧な塗装

完璧な塗装

今日は、上手く塗れる気がすると思ったので塗ってみました。

午前中に板を預かり、削り直して磨き、昼過ぎから汁椀の納品をして、再度磨きをかけ、犬の散歩に行き、草刈りをするか塗装をするか悩みました。

草刈りのあとだと、ホコリやゴミが自分から出そうでしたので先に塗装しました。

うん。

気がするという感覚は、説明できませんが結果に出る事がわかりました。