ブログ木の便り

2020年11月

大子漆 クロメ

大子漆 クロメ

特殊な仕事が重なってしまい、手元に材料が届きません。

キッチン扉用に杉板、和竿ケース用に国産桐材、RINZAオーダー用の米松など、とても忙しいはずですが材料が無くてはなのも出来ません。

なので、今年の大子漆が手に入りましたので、ここから黒漆を作っております。

はてさて、今年はどんなものでしょう。
RINZA台

RINZA台

拭き漆をする時に、RINZAが持ちづらく作業効率や漆の拭きあげに時間が掛かっておりました。

時間をかけてしまうと、漆が重くなり拭きムラや、漆の厚みが変わってしまいます。

ず~と、考えておりましたが、この台を作ってみました所、三倍くらいのスピードで終わらせることが出来るようになりました。

15分ほどで台は出来ましたが、もっと早く作って置けばと後悔するより、こういった考え方が出来るようになった事が、とても嬉しかったです。
金物不良部分

金物不良部分

写真にネジ部分があるのですが、ネジ山がすでにつぶれておりました。

メイドイン チャイナだからでは納得できず、その他、ネジが無いなど多々ございましたが、文句と言うより「なぜ?」

と言う気持ちが強く、想像してみました。

工場でネジ部分は、人が1個ずつ入れていき、そのネジを入れる穴を掘るタップキリに問題があったのだと思います。

そこは機械のオートメイションでタップを切れずにガンガン進み、人もネジ入れを「まあいいや」で済ました気がします。

確かに何万個と作ると思いますが、今回購入した四個に1個くらいの不具合は、もしかしたら不良品を混ぜて販売したのかもしれません。

うーん。

自分は改めて、正直に生きたいと思いました。
金物の精度...。

金物の精度...。

名刺入れも焼き印が終わり、塗装のみとなりました。

今回、仕入れた金物が...まあ酷い物でしてAmazon経由の商品ですが、ピンヒンジという特殊な丁番です。

その金物にはネジがありネジを回すとピンが広がり、固定できる発想は優れモノです。が!

そのネジが無かったり、ネジ山がつぶれていたり、硬くてネジが回らずマイナスドライバーの先が曲がるほど...など、三個に一個くらい問題商品でありました。

色々、思う事はありますが、ネジでの調整は諦め、接着剤で対応しました。

所が、接着剤を入れすぎると中で、丁番部分に浸透し、動かなくなる事件など。

ため息まじりの、金物との格闘でしたが、ある意味エリートたちが生き残りました。

無事終われそうです。
RINZA 拭き漆

RINZA 拭き漆

杉で製作したRINZAに拭き漆をしておりますが、綺麗に仕上がってはいますが杉に拭き漆と言う部分が、やはり気になります。

材料の都合や、価格と言う部分での問題より、そもそも杉に漆と言う部分が、これ以上のクオリティーや存在感のような、もう一段階、上を行く感じが出ません。

黒漆などで染めたり仕上げれば、それなりの雰囲気は出ますが、杉の風合いが無くなりますし、仕様していくうちに傷がとても目立って来ます。

以前、杉の間伐材で箱をあえて作ってみましたが、やはり杉は杉...。

木工とは杉で始まり杉で終わる...。と言う言葉もございますが、私にとって現時点では、非常に考えさせられる木材となっております。
名刺ケース 合わせ

名刺ケース 合わせ

17個まとめて製作しておりますが、蓋と身を合わせる事が仕事の出来具合と思います。

1つ1つ木目が違うのはもちろんですが、丸めた形、穴の大きさ、木の収縮など、ごくわずかに変わってきます。

その違いを少しでも、出ないように、蓋と身は隣り合った部分から切り離して製作します。

それぞれに番号を付ければ、良いだけの話ですが、仕上がりに歴然とした差が出てきますので、大切な仕事です。