ブログ木の便り

2020年10月

定番となった包丁柄

定番となった包丁柄

刃物屋さんから、追加の包丁柄の製作依頼です。

昔から包丁の柄は、水牛の角と栗の木や、イチョウの木などで出来ておりました。

しかしプレス式の安価な包丁から、柄その物を作る方が少なくなり、昔ながらの包丁柄も無くなってきました。


ですが、日本の手打ち包丁の切れ味は、凄まじく、私も一丁持っておりますが、果物の皮を抵抗なく剥けます。

そこには研ぎも必要ですが、現在ではその切れ味に付加価値が付き、柄にもこだわりを求める方が増えてきたそうです。


私が作る柄は、使用頻度や耐久性からみると、水牛の角と栗材より劣りますが、使用する方が包丁を大切にして、真剣になれるそうです。

結果的に、再度、手打ち包丁の本来の魅了が、生かされたと思います。
Yチェアペーパーコード残骸

Yチェアペーパーコード残骸

編み込んであったペーパーコードの残骸ですが、昔は資源が無く、なるべく安価で丈夫さを求めた結果の素材だと思います。

その他、籐あみ、竹、など御座いますが、座面に適していると思いました。

その分、3ミリの直径の紙紐を50センチ角の面積まで編んでいきますので、手間はかかります。


手間暇をかけ10年以上使えるようにして、再度椅子として使ってもらえることは、人として小さな意味を感じます。
Yチェア修理

Yチェア修理

Yチェアと言う有名な椅子の修理になります。

座面のペーパーコードがボロボロになったので貼り変えのご依頼です。

何度かこの椅子は修理してきてますが、何故?私に依頼が来るのかいつも思います。

販売メーカーさんは、やっておられますが新しく買えるほど高額な修理料金のようです。


お客様には、思い入れのある椅子となっているので、修理を行います。
+5%の改良

+5%の改良

漆室の床板になりますが、よく見て頂くと杉板の前の白い木に、細い溝があります。

その細い溝に杉板に段差を付けて、はめ込みにしました。

以前までは、どうやっても板を止める方法が無く、真上から細いネジで止めておりました。

10年20年先の事を考えますと、いずれネジの劣化が気になっておりました。


新しい構造を思い付くのも、何度も考え、何度も製作し、その度に見つめ直す事で、限界の無いもの作りだと思いました。
TVボード・スピーカー

TVボード・スピーカー

作品レベルが高いと、自分で思っていたTVボードを納品してまいりました。

お客様がお持ちの、スピーカー、コンポなど、サイズを合わせ、材料もこだわり抜いたTVボードです。

お客様から、「最高です」と何度もお褒めの言葉を頂き、全ての物がピッタリと納まりました。


今回で、大変勉強になった事として、スピーカを箱に入れると、音に奥行が出る事が分かりました。

例えばスマホを箱に入れると音が聞きやすくなる現象と同じ感じです。

それが、TVボードがスピーカーと一体となり、TVボードから音が出ているような、豊かな音になりました。

お客様も私も驚き、心の底から喜んでおられました。

最高の仕事が出来たと思います。




漆室 ホゾ組

漆室 ホゾ組

一週間ほど粗削りをして、空気に触れさせておいてから加工を進めております。

今回は、漆の加飾(蒔絵や堆朱)を、されているプロの方からの注文になります。

私の所の改良に改良を重ねた、漆室になります。

材料も上質で、これ以上、現時点では上がありません。

漆をされる方の道具を作れることに誇りを持ち、より良い構造と、より改良を模索中であります。