ブログ木の便り

2019年5月

サイドテーブルと小皿

サイドテーブルと小皿

ダイニングテーブル2台が工房を占領し、狭くなっておりますが同時進行で漆修理も進めております。

サイドテーブルも良い色と杢目も出て、きっと喜んで頂けると思っております。

小皿は今回、白い木でのご要望でしたが、椅子の仕事でウォールナットが少し余りましたので、ついでに製作しお客様に選んで頂こうと思っております。

漆乾燥中なので写真は無いですが、修理も想像を駆使したリメイクのような事といたしました。

最近、ご要望はお聞きしておりますが「中本さんに最終的に任せます」と言う、ありがたい仕事が多くございますが、心の中で「やり過ぎかな?」と不安な気持ちになりますが、もし気に入って頂けない時は、「やり直せばいいか...。」という心で製作させて頂いております。
サイドテーブルの脚組み立て

サイドテーブルの脚組み立て

パーツの方も出来上がりまして、組み立てしていきます。

今回はサイドテーブルと言う事で、座ったりするものではありませんので軽やかなデザイン重視で製作いたしました。

脚の反りが大きい形ですので、木組みの距離や角度を自分で決めたとは言え、難しかったです。

組み立ても、一か所がわずかにずれると他の所にも影響してきますので、こういった曲線などの物は丸ホゾが多く見られます。

経験上、修理などでも丸ホゾで出来ている物は、緩みが出やすいです。(簡単でもあります

そういった事も含め、今回は曲線に角ホゾにしております。
サイドテーブル加工中

サイドテーブル加工中

図面も書くことなく、頭のイメージで製作しています。

お客様から、中本さんに任せると嬉しいお言葉を頂きましたので

思い思いに製作しております。

寸法も特にご指定ありませんでしたので、納めた椅子のサイズや形を軸に自由に製作しております。

これほど楽しい事はありませんが、楽しさが勝り、必要以上に手をかけてしまいます。




サイドテーブル

サイドテーブル

レッジェーラフォーユーの椅子を作らせて頂いた、

お客様からの追加注文で、その椅子に合った

サイドテーブルを作らせて頂いております。

イメージは出来ておりますので、それに近づけるだけでは

物足りず、杢目を作り出す事としました。

想像に近い杢目も出ましたので、楽しくなってきております。


理想の漆

理想の漆

テーブルもほぼ終わり、修理品の漆も良く乾きましたので

表面を研ぎ、次に朱合い漆を塗る準備です。

16:40分に「つけ」と言いまして、乾き具合と、色のテストを

ガラス板に塗って様子を見ます。

今回は、国産漆(自分で精製した物)を使いますが、

刷毛目が残りますと色ムラ(下の色を透けさせるため)が

出てしまいますので、柔らかい漆を求めています。

国産漆はウルシオールが多く含まれているので

すでに柔らかく表面張力を利用して平らになりやすいです。

それでも今回は4パターンテストをしてその中から選ぶ予定です。

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国産漆は扱いが難しいと言われておりますが、

自分で生漆(あらみ)から精製しますと、この漆の特徴が

良くわかります。根本から作ることによって自分にとって

理想の漆に近づける事が良い気がいたします。

今年は縁がありまして、漆の木から採取させて頂ける連絡があり

そこから再度勉強したいと思っております。
テーブル終了

テーブル終了

色違いの脚、二台出来上がりました。

工房のスペースがずいぶんと狭く感じます。

天板をもう一回仕上げ塗装をして棚板と天板を取り付けて完成です。

着色は私にとって、かなり難しい仕事ではありますが、

試行錯誤と失敗を繰り返し、今回はかなり綺麗に出来たと思います。


やらねば解らぬこと。

日々の仕事のおかげでもあります。