ブログ木の便り

2019年4月

艶上げ

艶上げ

劣化部分を取り除き艶上げまで出来ました。

今回ほど難しい修理は初めてでした。

あまりにも難しいので自分のやり方が間違っているのでは?

と思い古い文献や漆劣化について調べました。

やはり間違いなく症状が同じで、白く艶が落ち、

膜形成が剥がれるような状態で
(例えると日焼けをし過ぎると薄皮が剥けるような)

結果、研ぎ落すしかないとの事でした。

模様が入っているので研ぎすぎると消えてしまいますし、

研ぎ足りないと劣化部分が残り、ムラと白い膜が残ります。

それでも出来る限りの事は致しました。

大変勉強になりました。
漆の艶

漆の艶

オイルを洗浄し、漆をごく薄く塗った物です。

左が漆を塗った物。

右がオイルを洗浄した物です。

ただそれだけの事ではありますが、お客様がおしゃって

おられた事とお困りだったことがよく分かりました。

しかしながら、原因はこれだけではありませんでした。

オイルのシミと、紫外線による劣化が全体にございました。

全ての劣化部分と、シミを砥石で研ぎ落す事と判断しました。

研ぎすぎると、表面の模様は消えてしまいます。

全神経を使って0.01mmの加減で研いでいきます。




漆器修理2

漆器修理2

まずは、お客様は間違っておりません。

販売店さんも大目に見て間違っておりません。

しかしながら、結果としてとても良くない事と

なっておりますので私の所で修理いたします。

細かい事を言いますと、オイルはごまかしです。

表面の艶が消えてシミが付いたのは、

トップコートの漆が紫外線により劣化したのだと思います。

技法や、やり方はそれぞれの考えがございますので

詳しくは、お客様に直接お伝えしました。

何よりも、とても手の込んだ香川漆器でありましたので

勉強させて頂く気持ちで、修理させて頂きます。
漆器修理

漆器修理

漆器にシミが出来たので直す事できますか?と

ご相談を受けましたので、拝見させて頂きました。

直接、お客様のご自宅にお伺いしまして

お話を伺いますと、色が変わり何かが跳ねた

水滴のようなシミが出来て拭いても取れなかったので

販売店に相談されたそうです。

すると、販売店の方から上質なオリーブオイルを

塗ると良いですよと、教わったそうです。

その後、艶は出たらしいですがペットの猫ちゃんの毛が

張り付き取れないので、困りに困って

私にご相談との事でした。 続く...。
乾燥

乾燥

挑戦してみたかった事として和紙で器を制作しております。

昨日は天気が良く、思い通りに事は進んでおりましたが

今日は天気が悪く、驚くほど乾かないです。

以前、和紙屋さんに特注の紙を頼んだ時も

「天気次第ですね~」と言われたことを思い出しました。

和紙と水は素材として、もの凄い密接で言うなれば

「繊維と水」で出来ております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私の今回の器は、小さいのでこんな事で乾かしております。

本来なら自然乾燥が良いのですが、納期と言いますか

私の作りたい欲求が、早すぎてこうしております(笑

次に漆を塗る予定ですので、水分を出来る限り飛ばしたい

思いもありますが、欲求が前面に出ていますね。


木の表情

木の表情

ご主人が木の皮の表情がとても好きと言う事で

材料からこだわり、ここまで出来ました。

しかし、奥様の好みはスタイリッシュっぽい......。

お二人のご意見を聞きながら、

皮を落として楕円型など色々な話が飛び交いました。

仮に楕円や皮を落として、キリッとした物は

少し家具店を探して頂くと、あるかと思います。

さあ、ここからが私の仕事となります。

スタイリッシュな皮付き。

当初の脚のデザインを変え、左下のくぼみに

工夫いたします。

また新たな挑戦の始まりです。